令和5年8月8日
プレミアムトークセッション
~ここで聞くZ世代の就活~
『女性人口が生み出す富山人口の未来
〜なぜ富山存続のキーマンは
「経営者」なのか』
講師:天野 馨南子 氏
株式会社ニッセイ基礎研究所
人口動態シニアリサーチャー
プログラム
①開会挨拶
(富山県知事 新田 八朗)
②基調講演
講師:天野 馨南子氏
(株)ニッセイ基礎研究所
『女性人口が生み出す富山人口の未来
~なぜ富山存続のキーマンは「経営者」なのか』
③プレミアムトークセッション
~ここで聞くZ世代の就活~
④閉会
〜女性活躍推進に向けて〜
《 プレミアムトークセッション
~ここで聞くZ世代の就活~ 》
講師・パネリスト紹介
天野 馨南子氏
株式会社ニッセイ基礎研究所 ,
人口動態シニアリサーチャー
東京都生まれ、就学児童の母。人口動態に関する社会の諸問題、特に少子化対策や女性活躍推進の専門家として活動。総務省「令和7年国勢調査有識者会議」の構成員のほか、政府・地方公共団体等の人口関連施策の委員・アドバイザーを多数務めるとともに、経済界や各種団体等での講演実績も多く、統計データの分析に基づく正確な情報提供、中立的・建設的な提言を行っている。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。
藤村 優香理氏
富山県女性活躍専門コンサルタント
リクルートや人材ベンチャー等の要職を歴任して、一貫して「人財」、「採用」、「教育・育成」と企業と人とのベストマッチング、地域コミュニケーションの活性化に携わる。現在、富山県女性活躍専門コンサルタントとして、県内企業へのアドバイスを実施。企業からの評価も高い。奥村組土木興業株式会社経営本部総務部エグゼクティブマネジャー、ALSOKの介護 株式会社らいふホールディングス顧問などを兼任。著書に「元リクルートのすごいまちづくり3」がある。
平塚 ひかる氏
株式会社Cheer 代表取締役
成長企業・ベンチャー企業からスカウトが届く求人情報サイト「チアキャリア」を運営。立教大学在学中に株式会社アイ・パッションに参画しすぐにトップセールス。入社4ヶ月目の22歳で最年少執行役員に。1年目で営業成績1位、全社MVPを受賞。取締役として営業・マーケティングや開発・広報・人事も担当。20年7月独立。現在は4才の娘の子育てと仕事の両立中。自身も茨城県と東京の2拠点生活で地域創生と教育をテーマに活動中。
新田 八朗富山県知事
1958年富山市生まれ。一橋大経済学部卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)を経て83年、日本海ガス入社。2000年から20年間、社長を務めた。元日本青年会議所会頭、元富山経済同友会代表幹事。20年11月、富山県知事に就任。
《司会進行》廣川 奈美子氏
若者の価値や将来像を知り、
働きたくなる職場改革の必要性を再認識
基調講演ではニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんが富山県の人口動態について解説。
昨年の転出超過数(社会減)は女性が男性の3倍強の972人で、特に20代前半に集中。
就職を機に東京に転出している現状があり「富山県の社会減対策は女性の就職対策になる」と提言した。
価値観の調査では、20代は「夫婦共働き」が理想で、50代以上の管理職や経営者層に根強い
「夫は仕事、妻は家庭」という認識とは真逆であると指摘し
「経営者は若い世代の理想の夫婦像、職業観を理解する必要がある。
男女の役割分業ありきの企業風土では若い社員の定着は難しい」と力説した。
「富山の未来は採用と職場環境の決定権をもつ経営者が握っている」と述べた。
パネルディスカッションでは新田八朗知事と、コンサルティングや人材育成に携わる女性3名が意見交換した。
Z世代の就活生へのアプローチについて、ベンチャー企業の就職サイトを運営するCheer代表の平塚ひかるさんは
「自社の強みを分析し、求める人物像を明確にすることが重要。
売上や集客力、定着率を数字で示すことで他社との差別化が図れる。
企業説明会では社長より、若手社員の働き方や暮らしぶりを伝え、そこで働く姿をイメージしてもらうことが効果的だ」と話した。
県女性活躍専門コンサルタントの藤村優香理さんは「Z世代は家族的といった言葉には惹かれない。
年収、業界での将来性、キャリア教育の3点を明示し、一緒に成長していこうという姿勢を表すことが重要だ。
県内企業は今、理系女性の採用に苦心している状況。
まずは経営者が率先して取り組み、スタッフを巻き込んでいってほしい。
大事なのは経営者の本気度」と述べた。
新田知事は「避けたいのは不戦敗。
県内に優良企業がたくさんあるのに、知らないまま県外に就職されてしまうのは残念なこと。
今年から、中高生と県内女性管理職の交流会を開催するなど情報発信に取り組んでいる。
ただ、県外に進学することは反対しない。知見を広め、戻ってくれば新たな活力になるからだ。
今後も出入りの活性化を進め、戻りたくなる富山をアピールしていく」と話した。
天野さんは「ホームページに採用情報をしっかり掲示し、スマホ対応にすることは必須。 加えて、社長のCSR(企業の社会的責任)に関する表明、若手社員の情報発信も積極的に発信し、共感を獲得していってほしい」とアドバイスした。
基調講演
『女性人口が生み出す富山人口の未来
~なぜ富山存続のキーマンは「経営者」なのか』
講師:天野 馨南子 氏
(株式会社ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャー)
の視聴をご希望の方は下記からお申し込みください。
<令和5年12月31日まで>
https://shinsei.pref.toyama.lg.jp/SksJuminWeb/EntryForm?id=2XxV64SJ
県の支援施策はこちらから
https://good-work-life-toyama.jp/joseikatsuyaku/measure/16